リンゴ農家訪問
8月27日、花泉金沢のりんご農家を訪問し、現在の生産状況等について話を伺いました。
園地は、国営で開拓された須川パイロット地内にあり、約10haの樹園地において、夏から秋にかけて多くの品種の生産を行っており、今はキンセイの出荷のピークを迎えているとのことでしたが、今年は、春の遅霜の影響で、多くの一番花が枯れる被害があり、品質や収量に影響が出ているとのこと。
生産は、ご主人が中心となり、作業人夫5名ほどを年間の作業量に応じて雇用していますが、人夫さんは高齢化してきており、作業効率が年々落ちてきているとのこと。
若い方も何人か来るが、人夫としては中々定着しないとのことであり、労働力に合わせ経営規模を縮小しつつ、新品種への改植等を行い、生産に励んでいるとのこと。
リンゴの消費は、人口減少や高齢化の影響もあり減少傾向にあるが、総体的な単価は落ちておらず、美味しいものは売れているとのこと。
この様な中、新規就農者の誕生や家族での事業継承が難しくなってきており、今後の展望が描けない農家が多いが、盛岡近郊では若手農家が、カフェ開設など新たな取り組みにチャレンジする動きもあり、一関でもその様な動きが出てくることを期待したいとのことでした。
生産現場の状況は厳しいものがあるものの、情熱を持って美味しいリンゴ生産に励んでいる農家さん。リンゴ産地として今まで築き上げてきたブランドを、どう継承し、新たな動きも取り込んでいけるか、一緒になって考えていきたいと感じました。