花泉老松のイチゴ生産者を訪問
8月25日、花泉老松のイチゴ生産者のハウスを訪問し、現在の生産状況等について話を伺いました。
JAいわて平泉のもと、ご夫婦で約10aのハウスで「さちのか」約1万本を栽培されており、現在のハウスでは、元株から自家採取した苗の育苗と、植え付けるベンチアップの苗床の準備が進められておりました。
春から夏にかけて、レタス、キャベツ、オクラ、枝豆等多品種の産直野菜も作っており、周年でハウスを有効利用して野菜の生産に取り組んでおられます。
イチゴは、少量で美味しく、全世代に好まれる果実なので、出荷単価も他の野菜のように乱高下することなく、底堅い優良な農作物であり、消費も上向きなことから、施設整備にお金はかかるものの、ある程度経営が計算できる作物とのこと。
自身は、産地としてのこだわりより、個人としてのやりがいを感じてイチゴ栽培に取り組んでおり、品質の良いイチゴを多収するためのコストは惜しまず、それに見合う生産量の確保を目指しているとのこと。
各農家の生産技術向上に向けた「しくじり先生」講座の開設など、部会として栽培技術の共有も図ってきており、新規就農者も、若い方が少しずつ出てきているとのこと。
今後は、生産だけではなく加工や有利販売にも取り組んでいきたいとのことで、県や市には、そのアドバイスや相談事の仲介機能を期待したいとのことでした。
野菜の生産者の方々は、将来展望に少なからず不安を感じておられる方が多い中、前向き思考で生産に励んでおられる農家さん、「いいね~」と感じた訪問でした。