政務活動

11月16日、政務活動の一環として、花巻の高松第3行政区ふるさと地域協議会(高松協議会)の取り組みを学ぶべく、仲介をいただいた岩手県生物工学研究センターの小岩理事長の部屋をお借りし、協議会事務局長の熊谷哲周氏からその取り組み経過を伺いました。
高松協議会は、今後の地域の目指すべくありたい姿を模索する中、平成20年に自分たちの足元にある資源と人材を活用した地域づくりを進めるべく設立された組織とのこと。
中山間地域でもあり、農業だけでは行き詰まってしまうとの考えのもと、岩手県立大との協働による「農副連携」を開始し、国の助成を受けて高齢者等への配食サービス、外出支援等を実施した。
その後、事業継続や高齢者宅の除雪支援など新たな課題対応のため、国の補助事業の「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」や中山間地域等直接支払制度の「集落機能強化加算」を活用し、地域が安心して暮らせる集落機能の維持、強化につなげる取り組みを展開中とのことでした。
さらに、農業分野では耕作放棄地を活用した特産品の栽培や加工品の販売にも取り組み、高松協議会という地域運営組織と集落営農組織が共同で地域の課題解決に向けた取り組みを行っており、今後の集落づくりの方向性を示す優良事例となっている。
この様な取り組みは、従来の分野ごとに分かれた行政システムの中では取り組み推進は難しく、地域づくりを横断的に支援、アドバイスする機能を行政で担う事も必要と感じ、今後、この様な取り組みの推進を市に対し働きかけていきたいと考えています。