トマト農家訪問
トマト農家訪問
花泉町永井のトマト生産者に話を伺った。
現在、25aでハウス栽培によりトマトを生産しているとのこと。
以前はキュウリとトマトの周年栽培をしていたが、今はトマトの通年栽培をしており、一定の栽培体系を確立し、安定的な生産を行っている。
栽培技術革新が進み、点滴養液や炭酸ガスによる施肥や成長促進により作業軽減と多収につながっているが、価格が安値安定傾向となっており、経営的には厳しいとのこと。
昔(30年ほど前)は、高収益作物として本地域でもトマト栽培に取り組む方が多く、家族や生産者がみんなで旅行をするなど良き時代があったが、現在は、現生産規模で何とか生活できているような状況とのことでした。
当然、その様な農業情勢から新規就農者も少ないが、今年は久しぶりに一人の若手がトマト栽培を始めたとのこと。
多くの生産部会共通の課題として、価格低迷により魅力ある産業になっていない事があげられ、中々難しい状況が続いるものと感じた。
市場原理で動く世界ではあるが、一定規模の農家が食っていける価格を支持する消費者の価値観の変革が望まれる。
併せて、生産物の高付加価値化、流通手法の検討など様々な可能性を生産者自身が探求していく必要があるものと感じる。
生産者の高齢化が進む中、難しい面はあるが、着実に新たな動きを目指す若手農業者も出てきており、少しづつ前進することを期待したい。