農事組合法人なつかわファームを訪問
8月26日、農事組合法人なつかわファームを訪問し、佐藤組合長に現在の生産、経営状況等について話を伺いました。
なつかわファームは、花泉の永井、涌津、油島の農地約470haを管理、運営する県内屈指の規模を誇る法人で、米の生産をメインにホールクロップサイレージ用稲(登熟前の稲をラッピングした家畜飼料)生産も積極的に取り入れるとともに、ズッキーニやトウモロコシなどの野菜生産にも取り組み、経営基盤の確立を目指しているとのこと。
農地の多くは、1ha区画の田んぼで、法人からの作業受託により担い手農家が生産に励んでおり、特に米については、純情米ひとめぼれ、岩手県オリジナル品種金色の風というブランドでJAを通じて販売されています。
法人設立から7年が経過し、組織運営や生産を担う農業者の高齢化が進み、米価下落などの農業情勢も厳しくなる中、様々な取り組みにより経営の維持、発展を目指しているとのこと。
今後は、法人の組織体制の強化を図るため、生産やマーケティングを担う職員の採用や、米や野菜等を低コストで生産する仕組み、そして、なつかわブランドとして有利販売する仕組みなど生産体制の確立を目指していきたいとのこと。
法人設立はもちろん一つの目標ではあるものの、農業情勢が年々厳しくなる中、法人化後の経営の安定や発展が重要であり、市内の多くの法人が目指すところなので、必要により法人の取り組みに対する関係機関の経営支援も必要なのではと感じました。