花泉永井のきゅうり生産者のハウスを訪問

8月18日、花泉永井のきゅうり生産者のハウスを訪問し、現在の生産状況等について話を伺いました。
JAいわて平泉のもと、ご子息と二入でハウス栽培により約17アールに1,200本ほどを作付けされており、ハウスでは春夏から切り替えた夏秋用のきゅうりの収穫が始まりつつありました。
生産者は、20年ほど前に新規就農で農地を持ちきゅうり栽培を始めた方で、当方が花泉町役場職員時代に農業関係の仕事をしていた時期と少し重なるところがあり、就農当時から今までの苦労話など懐かしく話を聞かせていただきました。
今年の経営は、生産資材が物によっては4割増など高騰した中、販売価格は例年並みとのことで、経営的には苦しい状況となっているとのこと。
また、地域の生産者は、花泉では永井が主で20名ほどいるものの、新規就農者はここ数年おらず、生産者の高齢化も進み、今後の産地としての生産状況は厳しいものがあるとのことでした。
生産技術や種苗の改善が進んできており、労力軽減や病気の発生防止などにつながっており、これらの導入を後押しする支援があると、面積拡大、収量アップ、省力化、環境負荷低減、ひいては後継者が参入しやすい環境にもつながるとの話や、今後の生産体制については、法人化による大規模経営もあるが、家族で持続可能な経営ができるのであれば、それも一つの形ではあるとの話をいただきました。
今年は、高温や長雨などの異常気象により、ここにきて野菜価格が高騰しているとのニュースが流れており、生産者に少しでも恩恵があることを期待するものです。